バックアップ & 復元
ティーチペンダントで使われる一部データのバックアップと復元ができます。
バックアップファイル名はアルファベット及び数字20字を組み合わせて作成する必要があります。特殊文字はアンダースコアのみ使用でき、名前の前後にスペースを入れることはできません。
追加用で、バックアップ時の拡張子は.append、上書き用の拡張子は.replaceです。
現在のソフトウェアバージョンと同じバージョン、同じシリーズのロボットモデルでのみ復元できます。
ワークセルアイテムが含まれているバックアップファイルを復元する場合、無効化できるすべてのワークセルアイテムが無効化されます。
復元する項目のライセンスがないロボットに復元する場合、復元は正常に行われますが、ライセンスが適用された項目は表示されません。
追加復元時、バックアップファイルに同じ時点で生成したワークセルアイテム、タスク、モドバスがある場合は、それぞれ復元するアイテム、タスク、モドバスで上書きされ、同じシステム変数名がある場合は復元できません。
追加復元時、作業スペース、ツール重量、ツールの形、ユーザー座標系、エンドエフェクタ、システム変数項目について最大追加可能個数を越えた場合は復元が中断されます。
項目 | 最大追加可能個数 |
作業スペース | 各項目別10個 |
ツール重量 | 50個 |
ツールの形 | 50個 |
ユーザー座標系 | 20個 |
エンドエフェクタ | 50個 |
システム変数 | 50個 |
タスクの追加復元時、復元するティーチペンダントに同じ名前のタスクがある場合、復元ファイルの中に含まれているタスクに当該タスクをバックアップした当時のロボットシリアル番号が後ろに付き、復元されます。
上書き復元時、下のカテゴリに含まれているアイテムが含まれている場合は、既に存在している各カテゴリのアイテムを削除してバックアップデータを復元します。
カテゴリ | 範囲 |
作業スペース | すべての作業スペース(スペース制限、協調作業区域、衝突防止区域、衝突感度減少区域、ツール方向切替制限区域、ユーザー定義区域) |
ツール重量 | すべてのツール重量 |
ツールの形 | すべてのツールの形 |
ロボット設置ポーズ | 全てのロボット設置ポーズ |
ユーザー座標系 | すべてのユーザー座標系 |
エンドエフェクタ | すべてのエンドエフェクタ |
作業機械 | すべての作業機械 |
周辺機器 | すべての周辺機器(スマートビジョンモジュール、溶接条件を除く) |
システム変数 | すべてのシステム変数 |
Task Builder | すべてのTask Builderタスク |
Task Writer | すべてのTask Writerタスク |
モドバス | すべてのモドバススレーブ |
斗山メイトでダウンロードした他社のワークセルアイテムは、そのアイテムが生成されたロボットモデルにのみ復元できます。
全体及び個別データの追加が可能な項目は次のとおりです。
- Workcell Managerに登録された項目(追加登録のできない基本設定項目を除く)
- システム変数
- Task Builder Taskファイル
- Task Writer Taskファイル
- 設定(モドバス)
全体及び個別データの上書きが可能な項目は次のとおりです。
- Workcell Managerに登録された項目
- システム変数
- Task Builder Taskファイル
- Task Writer Taskファイル
- 設定(コクピット、リモートコントロール、スマートペンダント(A Series)、モドバス、スクリーンセーバー、遊休サーボオフ)
バックアップするためには、
- メインメニューの設定ボタンをタップしてから、バックアップ & 復元を選択してください。
- データを追加する用途でバックアップするのか、上書きする用途でバックアップするのかを選択してください。
- (全体データバックアップの場合)全体データバックアップのチェックボックスを選択した後、バックアップボタンを押してください。
- (個別データバックアップの場合)データをバックアップする項目のチェックボックスを選択した後、バックアップボタンを押してください。
- 保存先を選択してください。
復元するためには、
- メインメニューの設定ボタンをタップしてから、バックアップ & 復元を選択してください。
- 復元メニューを押してください。
- データを追加して復元するのか、上書きして復元するのかを選択してください。
- 復元ボタンを押してください。
- ファイル選択のポップアップで復元するファイルを選択してください。
- 復元が完了したら、再起動してください。